内視鏡センター

endoscopy

内視鏡センターでは、消化管(主に食道、胃、十二指腸、大腸)の病気を診断・治療するために、内視鏡検査や内視鏡治療を行っています。当院は、日本消化器内視鏡学会指導医及び専門医のほか内視鏡技師の資格を有する看護師が常勤しており、日本消化器内視鏡学会の指導施設に認定されております。豊富な経験を有した医師とコメディカルで苦痛の少ない優しい内視鏡検査や治療を行っています。

内視鏡センターの特徴

内視鏡センターの特徴

01

『苦しくない内視鏡検査』を受けていただけるように様々な工夫を行っております。

02

先端の医療機器を導入し、高精度の内視鏡検査を提供致します。

03

胃内視鏡検査と大腸内視鏡検査を同じ日に受けていただくことが可能です。

04

国内有数の施設で研鑽を積んだ医師による検査を提供致します。

内視鏡検査とは

内視鏡検査は、先端にカメラ(CCD)やレンズを内蔵した細いスコープを口、鼻、または肛門から挿入し、食道、胃、十二指腸、大腸などの内部を直接観察する検査方法です。この検査は、がんやポリープなどの病気を早期に発見し、死亡リスクを低減するのに非常に有効です。
非侵襲的かつ精度の高い内視鏡検査は、病気の早期発見や予防において重要な役割を果たします。また、食道、大腸、胃などのさまざまな病気の診断や治療に役立つ、重要な医療技術です。

当院では、最新の医療機器と技術を使用して高精度な検査を提供しています。主に胃内視鏡検査と大腸内視鏡検査を実施し、患者様の負担を最小限に抑える検査環境を整えています。

内視鏡検査でわかる主な疾患

内視鏡検査は消化管の粘膜状態を直接観察することで、消化管疾患の早期発見と治療に非常に有効です。内視鏡検査で特定できる主な病気は以下の通りです。

  • 食道がん、胃がん、大腸がんなどの消化管がん
  • 逆流性食道炎、胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの消化性潰瘍
  • 食道静脈瘤
  • 胃ポリープ、大腸ポリープなどの良性病変
  • 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)
  • 憩室炎、憩室出血

必要に応じて組織の一部を採取し、病理検査を行うことができます。これにより、病気の確定診断やがんの悪性度、進行度を評価することが可能です。内視鏡治療により、ポリープや腫瘍などの病変をその場で切除でき、外科手術に比べて患者様の負担が軽減されます。多くの場合、日帰りでの処置が可能で、入院が必要な場合でも滞在期間を短縮することが可能です。

内視鏡検査は特にがんの早期発見に有効です。食道がん、胃がん、大腸がんは初期症状が現れにくい傾向にあり、これらのがんは早期発見が生死を左右するため、腹痛や便通異常などの症状がある場合やがんの家族歴がある方は定期的な検査が重要です。家族内にがんの既往がある場合は、特に内視鏡検査による早期発見が推奨されます。また、定期的な各種がん検診を受診し、異常が見つかった場合は内視鏡による精密検査を受けることが重要です。

各病気に関する詳しい情報はこちら

おなかの病気

おしりの病気

主な内視鏡治療方法

内視鏡治療とは、内視鏡を使って消化管の病気の治療を行う方法です。外科手術に比べて、患者様の負担が少なく、入院期間も短くすることができます。
内視鏡治療の種類は、病変の種類や大きさ、部位によって異なります。
主な内視鏡治療には、以下のようなものがあります。

内視鏡的ポリープ切除術(ポリペクトミー)

主に茎がある隆起性の病変(ポリープ)に対して行われる治療方法です。特に、大腸ポリープは大きくなると大腸がんへの発展リスクが高まるため、ポリープの段階での切除が大腸がん予防につながります。治療では、内視鏡の先端からスネアと呼ばれる輪状の細いワイヤーを出し、それを病変の茎にかけて締め付けて切除します。ポリープの大きさや数に応じて、日帰りまたは入院での切除が行われます。

内視鏡的粘膜切除術(EMR)

EMRは、ポリープ切除術で対応できない平坦な早期がんなどに用いられる治療方法です。治療では、病変の下にある粘膜下層に生理食塩水などを注入し、病変部を盛り上げた後、スネアを用いて切除します。この治療は通常、入院を要します。

内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)

ESDは、粘膜表面からある程度の深さにとどまる早期がんなどを対象とした治療法です。従来は一定の大きさを超える病変の切除が困難でしたが、最近の専用治療機器の開発により、より大きな病変も内視鏡で切除できるようになりました。この方法では、病変の下(粘膜下層)に生理食塩水やヒアルロン酸ナトリウム液を注入して膨らませ、専用の高周波ナイフを使用して病変の周囲の粘膜を切開し、粘膜下層を剥離して病変を一塊で切除します。こちらの治療も入院が必要です。

内視鏡検査の実績

胃内視鏡検査

胃内視鏡検査
2022 3,837
2021 3,754
2020 3,227
2019 3,280
2018 3,178
2017 2,918
胃内視鏡検査の手術実績

大腸内視鏡検査

大腸内視鏡検査 内視鏡的大腸ポリープ切除術
2022 1,760 365
2021 1,512 341
2020 1,343 279
2019 1,412 342
2018 1,316 307
2017 1,237 283
大腸内視鏡検査の手術実績

料金表

胃内視鏡検査

横スクロールできます。

1割負担 3割負担
胃内視鏡 約1,500円 約4,500円
胃内視鏡検査(病理組織検査含む) 約2,500円 約7,500円

大腸内視鏡検査

横スクロールできます。

1割負担 3割負担
大腸内視鏡検査 約2,000円 約6,000円
大腸内視鏡検査(病理組織検査含む) 約6,000円 約20,000円
大腸ポリープ手術(日帰り) 約8,000円 約25,000円

このような方は、検査を受けましょう。

  • 40歳以上の方
  • 血便・下痢・便秘・腹痛など症状がある方
  • 痔から出血がある方
  • 大腸がん、大腸ポリープの家族歴がある方
  • 大腸がん、大腸ポリープの既往がある方
  • バリウム検査で異常を指摘され 要精査と言われた方
  • 便潜血検査で陽性だった方
  • みぞおち周辺に痛みや不快感がある
  • 吐き気や食欲不振に悩んでいる
  • 黒い便が出た
  • 吐血した など

上記の条件に当てはまる方は一度受診をおすすめします。

よくあるご質問

胃内視鏡検査・大腸内視鏡検査にはどのくらいの時間がかかるでしょうか?

検査だけであれば、胃内視鏡検査は約5〜10分程度、大腸内視鏡検査は約10〜15分程度ですが、詳細な観察や組織検査が必要となる場合、ポリープを切除した場合には、時間が長くなることがあります。

事前の準備や食事の注意事項はありますか?

胃内視鏡検査も大腸内視鏡検査も、前日の食事内容と食事時間に気をつける必要があります。
普段服用されている薬の中には一時的に休薬が必要なものもあります。そのため、薬を内服されている方は、事前診察の際にお薬手帳などをご持参ください。特に、『血液をさらさらにするお薬』を服用している場合、組織を採取したりポリープを切除したりすることに関わってくるため、特に注意が必要です。

検査当日は車の運転はできますか?

鎮静剤を使用しない場合は、検査後の運転は可能です。しかし鎮静剤を使った検査の場合は、当日は終日、ご自身での自動車、バイク、自転車などの運転は禁止となります。ご家族に送迎していただくか、公共交通機関をご利用ください。

鎮静剤を使用することはできますか?

当院では、多くの患者様が鎮静剤をご使用されています。鎮静剤は全身麻酔ではなく、意識はある状態でリラックスさせるものです。特に一度使用された方は、その後もご希望されることが多いです。

胃と大腸の内視鏡検査を同日に行うことはできますか?

可能です。胃内視鏡検査を施行した後に連続して大腸内視鏡検査を行います。1日で胃と大腸の精密検査が行えるため、お忙しい方だけでなく、多くの方が同日施行をされております。

検査結果はいつわかりますか?

胃も大腸も内視鏡検査の結果は、当日に担当医からお知らせいたします。
組織を採取したり、ポリープを切除した方は、後日結果をお知らせいたします。次回の予約を取っていただいてからご帰宅ください。

胃カメラ検査・大腸カメラ検査の費用はどの程度かかりますか?

胃内視鏡検査

横スクロールできます。

1割 3割
胃内視鏡(観察のみ) 2,000円前後 6,000円前後
胃内視鏡+病理組織検査 3,000〜4,000円前後 9,000〜12,000円前後

大腸内視鏡検査

横スクロールできます。

1割 3割
大腸内視鏡(観察のみ) 2,500円前後 7,500円前後
大腸内視鏡+病理組織検査 3,000〜5,000円前後 9,000〜15,000円前後
日帰りポリープ切除 7,000〜10,000円前後 21,000〜30,000円前後