各種検査のご案内

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血液検査

血液検査

採取した血液を分析し、体内の様々な状態を調べる検査です。血球数、生化学検査、免疫学的検査などがあり、貧血、炎症、肝機能、腎機能、血糖値、コレステロール値などの情報が得られます。また、ホルモン検査や腫瘍マーカーの測定も可能です。定期健康診断や症状の原因究明、治療効果の確認、慢性疾患の管理など、幅広い目的で行われる基本的な検査です。

呼吸機能検査

呼吸機能検査

肺の働きを評価する検査です。スパイロメーターを使用し、吸気量や呼気量、肺活量などを測定します。これにより、肺の容量や気道の状態、呼吸筋の力などが分かります。主に喘息やCOPDなどの呼吸器疾患の診断や経過観察に用いられます。また、手術前の肺機能評価や、喫煙者の肺の状態チェックにも活用されます。息切れや咳、呼吸困難などの呼吸器症状がある場合に施行されます。

心電図検査

心電図検査

心臓の電気的活動を記録し、心臓の状態を評価する検査です。胸や手足に電極を装着し、心臓の拍動に伴う微弱な電気信号を検出します。不整脈、心筋梗塞、心肥大などの心臓の異常を発見できます。胸痛、動悸、息切れなどの症状がある場合や、定期健康診断として実施されます。

内視鏡検査

内視鏡検査

体内の臓器を直接観察する検査方法です。口や鼻、肛門などから直接挿入し、胃や大腸を詳細に観察します。炎症、潰瘍、腫瘍などの病変を発見でき、必要に応じて組織検査やポリープの切除も行えます。腹痛や便通異常、出血などの消化器症状がある場合、がんのスクリーニング、治療後の経過観察などで実施されます。当院では、痛みや苦痛を極力軽減できるような検査を行っています。

超音波検査

超音波検査

高周波の音波を使って体内の臓器や組織の状態を観察する検査です。心臓、肝臓、胆のう、腎臓、甲状腺、乳腺などの様々な臓器の形状や大きさ、内部構造を観察でき、腫瘍や結石、嚢胞などの異常を発見できます。放射線被曝がなく、繰り返し行えるため、妊婦や小児にも安全です。腹痛や腫れなどの症状がある場合や、定期健康診断などで広く使用されています。

ABI検査(Ankle-Brachial Index)

ABI検査(Ankle-Brachial Index)

足首と上腕の血圧を比較して、動脈硬化の有無や重症度を調べる検査です。主に、足の冷えやしびれ、間欠性跛行などの症状がある場合や、動脈硬化のリスクが高い人に対して実施されます。簡便で非侵襲的な検査のため、身体への負担もかかりません。

尿素呼気検査

尿素呼気検査

ヘリコバクター・ピロリ菌の存在を調べる非侵襲的な検査方法です。特定の尿素を含む検査薬を服用し、呼気中の二酸化炭素濃度を測定します。ピロリ菌感染の有無を高い精度で判定できます。主に、ピロリ菌感染が疑われる場合に実施され、ピロリ菌感染の有無やピロリ菌除菌治療の効果確認などに用いられます。

レントゲン検査

レントゲン検査

X線を使用して体内の構造を撮影する検査方法です。主に骨、肺、消化管の撮影に用いられ、骨折、肺炎、肺がん、便秘、腸閉塞などの異常を発見できます。簡便で短時間で結果が得られるため、外傷や急性疾患の診断に重要です。胸痛、咳、骨の痛みなどの症状がある場合や、定期健康診断の一環として実施されます。

透視検査

透視検査

リアルタイムでX線画像を観察する動態検査です。主に消化管の検査に用いられ、造影剤を使用することで、臓器の形状や機能をより詳細に観察できます。嚥下障害、胃食道逆流、腸閉塞などの診断に有用です。また、カテーテル挿入や異物除去などの処置の際のガイドとしても使用されます。

デフェコグラフィー

デフェコグラフィー

排便機能を評価するための透視検査です。肛門と直腸にバリウムなどの造影剤を注入し、患者が排便する様子をリアルタイムで撮影します。この検査により、骨盤底筋群の動き、直腸の形状変化、肛門括約筋の機能などを詳細に観察することができます。主に、排便障害(便秘、便失禁など)の原因究明に用いられ、直腸脱、直腸瘤、骨盤底筋協調運動障害などの診断に役立ちます。慢性的な便秘や排便困難、便失禁、残便感などの症状がある患者さんに対して実施されます。排便障害の正確な診断と適切な治療方針の決定に重要な情報を提供します。

嚥下造影(VF)

嚥下造影(VF)

嚥下造影(VF: Videofluorography)は、嚥下(飲み込み)機能を評価するための透視検査です。バリウムなどの造影剤を含む食品を患者に飲み込んでもらい、その様子をリアルタイムで撮影します。この検査により、口腔から食道までの一連の嚥下過程を動画として観察でき、嚥下の各段階における問題点を詳細に把握することができます。主に、誤嚥(食べ物が気管に入ること)のリスク評価、嚥下障害の原因特定、適切な食事形態の決定などに用いられます。むせ、咳込み、食事中の呼吸困難、肺炎を繰り返す患者さんや、脳卒中、神経筋疾患、頭頸部がんの術後など、嚥下障害が疑われる場合に実施されます。また、リハビリテーションの効果判定や、経管栄養から経口摂取への移行可否の評価にも活用されます。

MRI検査

MRI検査

磁気を使用して体内の詳細な断層画像を得る検査方法です。脳、脊椎、関節、内臓などの検査に適しています。脳梗塞、脳腫瘍、椎間板ヘルニア、靭帯損傷、肝臓疾患、胆嚢疾患、膵臓疾患、痔瘻などの診断に役立ちます。頭痛、めまい、関節痛などの症状がある場合や、腫瘍の精密検査などに用いられます。放射線被曝がないため、繰り返し検査が可能です。

CT検査

CT検査

X線を使用して体内の断層画像を撮影する検査方法です。短時間で広範囲の撮影が可能で、全身の臓器や骨の状態を詳細に観察できます。脳出血、肺炎、肺がん、肝臓・膵臓の腫瘍、骨折など、様々な疾患の診断に役立ちます。腹痛や外傷の診断の他、各種がんの病期診断や治療効果判定などに広く用いられています。

ファットスキャン

ファットスキャン

体脂肪の分布を詳細に測定する検査です。主にCTを使用し、内臓脂肪と皮下脂肪の量や分布を正確に評価します。内臓脂肪の蓄積は、メタボリックシンドロームや生活習慣病のリスク因子として重要です。肥満の程度や脂肪の偏りを客観的に把握でき、適切な治療や生活指導に役立ちます。肥満症の診断、ダイエットの効果判定、生活習慣病の評価などに用いられます。

マンモグラフィ

マンモグラフィ

乳房専用のX線撮影検査です。乳がんの早期発見に非常に有効で、しこりとして触れる前の小さな腫瘍や微細な石灰化を検出できます。乳がん検診の標準的な検査法として広く普及しています。乳房の症状がある場合や、乳がんの精密検査としても用いられます。

骨密度検査

骨密度検査

骨の強さや量を測定し、骨粗鬆症の診断やリスクを評価する検査です。当院ではDXA法を施行し、腰椎や大腿骨頸部の骨密度を測定します。骨折のリスクを予測し、早期に骨粗鬆症を発見・治療することができます。更年期以降の女性、高齢者、ステロイド長期使用者などの骨粗鬆症ハイリスクな方に対して実施されます。また、骨折の既往がある場合等にも検査が推奨されます。