脳梗塞とは
脳梗塞（Stroke）：脳梗塞は、脳血管内の血栓または塞栓物が血流を遮断し、脳に酸素供給を中断する状態です。脳梗塞は血栓性脳梗塞と出血性脳梗塞の2つの主要なタイプに分かれ、突然の強い頭痛、麻痺、言語障害などの症状を引き起こします。
脳梗塞の症状
脳梗塞の症状は、特定の疾患や状況によって異なりますが、一般的な症状には以下が含まれます：
- 頭痛
- 麻痺またはしびれ
- 言語障害
- 意識障害
- 錯乱状態
- 嘔吐
- 視覚障害
これらの症状が現れた場合、速やかに医療専門家に連絡し、適切な診断と治療を受けることが不可欠です。
脳梗塞の治療
- 血栓溶解療法（Thrombolytic Therapy）：脳梗塞が血栓によって引き起こされた場合、血栓溶解薬（アルテプラーゼやテネクテプラーゼなど）を使用して血栓を溶かすことがあります。この治療は、症状が始まってから数時間以内に行われる必要があります。
- 血管内治療（Endovascular Therapy）：一部の脳梗塞では、血管内で血栓を取り除く手術的なアプローチが適用されることがあります。これには血管内治療の一環として血管内カテーテル手術やアンブレラデバイスの使用が含まれます。
- 脳梗塞のリハビリテーション：脳梗塞の患者は、リハビリテーションプログラムを通じて、日常生活のスキルを回復し、生活の質を向上させるために物理療法、言語療法、職業療法などのリハビリテーションを受けることが重要です。
脳血管障害の治療は、専門家の指導のもとで行われるべきです。患者の症状、疾患の種類、病態、および治療のタイミングに基づいて、最適な治療法が選択されます。治療は早期の段階で行われることが重要で、適切な医療ケアとリハビリテーションが生存率と回復の向上に寄与します。
当院と他病院の脳梗塞リハビリの違い
一般的な病院でのリハビリは、自宅に帰れる能力の獲得を最優先し、入院期間を短縮することを目指しています。そのため、麻痺側に必要なリハビリテーションが提供できないのが現状です。そして、麻痺した手足は治りづらいため、麻痺していない側の手足を使った箸を持つ・服を着る・装具を使う訓練等を入院早期から開始し、早めの退院を目指します。
介護保険でのリハビリは、最低限身体の動きが悪くならないように、手足の関節可動域訓練や筋力強化をするのが中心です。大体１回あたり20分で理学療法士・作業療法士といった専門資格をもったセラピストが居ないデイサービスも多々あります。そのため、麻痺した手足の改善に向けたリハビリテーションをしていないデイサービスがほとんどです。そして、集団でレクリエーションなどがあり、個々に必要なプログラムをお届けすることが難しいのです。
当院では、脳の残存した能力を最大限に引き出すリハビリテーションを行います。（脳が使い方を思い出し、学習をさせます）麻痺した手足を改善するためのリハビリを行います。効果的なリハビリテーションを行うことにより、麻痺の回復を諦めていた方々でも更に改善していく可能性があります。通常のリハビリテーションに加えて、川平法（促通反復療法）・ロボットスーツHAL®を使用して、脳に残っている潜在能力を引き出し、リハビリテーションの効果を効率的に最大化していきます。